カラーリングやブリーチはハゲるかどうか検証

薄毛

早い人なら30代に入れば髪に白いものが混じってきます。俗に言う白髪で、男性はもちろん、女性にとっては大変気になるものです。若い人なら髪の色を変えることで印象が変わり、洋服や小物に髪の色を合わせることができるので、ファッション性を高める意味でも多くの人が、カラーリングやブリーチを行っています。
最近は、自宅で手軽にカラーリングやブリーチができる商品が発売されており、ドラッグストアなどで簡単に手に入れることができます。種類も色も豊富で自分好みの色にカラーリングできますが、中には刺激の強いものや頭皮に影響を与えるものがあるのも実情です。

そしてカラーリングやブリーチを行うと、ハゲるのではないかと心配する声も聞かれます。せっかく綺麗にカラーリングしても、大切な髪の毛を失っては元も子もありません。そこで今回は、カラーリングとブリーチがハゲとどのような関連があるのかを探ってみましょう。

おしゃれのつもりが仇となる可能性

白髪が増えると実年齢よりも老けて見られがちですし、表面上は分からなくてもヘアスタイルによっては、内側にある白髪が見えてしまうことがあります。そうなると作り出せるヘアスタイルのパターンが限定されてしまい、十分におしゃれを楽しむことができません。そこでヘアカラーを使用することになるのですが、結論としてヘアカラーは、髪をハゲやすい性質へと変化させてしまう可能性が高くなると言えます。しかし、ヘアカラーそのものが直接ハゲの原因になるわけではなく、正しい使い方を知っていればハゲる心配をせずにヘアカラーをすることが可能です。

ヘアカラーは、ヘアカラー液を髪の毛の表面に塗布し、色素薬剤を髪の内部に浸透させることによって、髪の毛の色を変える仕組みになっています。このときに使用する色素薬剤を、髪の毛の表面層(キューティクル)を強引に開いて色素成分を浸透させていきます。そうすると内部のコルテックスに影響を及ぼしてしまい、さらに髪の毛そのものもダメージを受けてしまうのです。しかし、毛根は影響を受けないため、ヘアカラーそのものが原因で脱毛や発毛不良になってしまうことはありません。

ただし、ヘアカラー液が頭皮に直接付いてしまった場合には、髪の表面だけでなく、根本までダメージがいってしまうため、ヘアカラーがハゲの原因となる可能性が考えられます。ヘアカラー液の薬剤が頭皮に付着してしまうと、頭皮に刺激を与えたり、ひどい炎症を起こしてしまったりすることがあります。そしてその結果ハゲに繋がってしまうのです。また、薬剤が頭皮の毛穴に残ったり詰まったりしたままになると、細菌が繁殖することがあり、これも新たな脱毛の原因となります。

ブリーチがハゲに繋がる仕組み

色素を浸透させるカラーリングとは異なり、ブリーチは髪の毛の色を抜くことを目的にして行います。いわゆる「脱色」で、ブリーチの効能はメラニン色素を分解するだけで、髪の色を明るくすることはできますが染料が入っていないので色を付けることはできません。色の抜け方は髪質によって異なるため、太く硬い髪の毛の場合は一回で明るくするのは難しく、仮に金髪にまでブリーチするなら2回~3回程度の回数が必要です。一気にブリーチをしない理由としては、毛髪や頭皮に与えるダメージが大きいことが挙げられます。

そのため、数回に分けて繰り返しブリーチを行うことで、髪の栄養素が流出するのを極力減らし、毛髪や頭皮へのダメージも抑えつつ色を抜いていきます。そうしないと、髪や頭皮にかなりのダメージを与えてしまう可能性が出てしまうのです。ブリーチは髪の毛の色と一緒に、髪や頭皮の栄養までも抜いていきますので、髪に与えるダメージは相当強く、結果として髪がかなり傷んでしまいます。

他のカラーリングと比較すると、髪に与える影響はブリーチの方が断然多いと言えるでしょう。またブリーチ剤が頭皮に付いてしまうと、炎症を起こして頭皮の環境を悪くする虞もあります。ブリーチを行ったあとは髪の毛の状態が悪くなり、頭皮もダメージを受けて弱っています。キューティクルもはがれやすくなり、髪の水分を維持する保水力も低下している状態です。
水分が蒸発するうえに保水力がなくなっているため、髪がパサついたり枝毛や切れ毛も増えやすくなったりしますし、タンパク質も抜けていくので髪の毛のハリも失われてしまいます。

薬剤の中には頭皮の皮脂を取り去ってしまうため、頭皮が乾燥しやすくなり、フケや痒みの原因になることもあります。そのまま放っておくと頭皮が固くなり、新しい毛髪が生えづらい頭皮環境になってしまうのです。ケアをきちんとせずにブリーチを繰り返していると、やがて頭皮環境の悪化が原因でハゲになることは十分有り得ると言っていいでしょう。

こうして見てみると、カラーリングやブリーチを行うこと自体がハゲに繋がるわけではなく、誤った使い方がハゲの要因になると考えられます。このポイントをつかみ、カラーリングやブリーチをする際に気をつければ、ハゲを心配せずに髪のおしゃれを存分に楽しめるでしょう。

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