毎朝起きるたびに抜け毛が気になる、浴室の排水溝に抜け毛が詰まるなど、抜け毛がひどくなった心当たりはありますか。男性の場合、30代以降は髪の毛が細くなり、若い頃との違いに気付く方も多いです。中には、20代から薄毛で悩む方もいます。
ただ女性の方も安心してはいけません。薄毛は決して男性だけの問題ではないのです。薄毛の原因は一つではありません。
様々な要因が考えられます。今回はそんな薄毛の基礎知識やM字ハゲについて、詳しく紹介します。
1.薄毛になるメカニズム
2.脱毛症の種類と特徴
3.M字ハゲの正体
4.AGAの対策法
今回紹介する内容を知っておくことで、M字ハゲの原因がよく分かり、対策法も実践できます。
M字ハゲを改善するために、しっかりと把握しておきましょう。
1.薄毛になるメカニズム
まずはじめに、薄毛の基本であるメカニズムについて解説していきます。1-1.自然な要因と外部的要因脱毛という現象は主に、自然サイクルの中で発生する場合と、外部的要因がキッカケで抜けてしまう2つのケースが考えられます。
前者の場合、毛髪の成長サイクルが終わり、新しい毛根に生まれ変わるための自然な現象です。したがって、何も心配することはありません。また新しく髪の毛が生えてきます。一方で後者の場合は、薄毛に繋がる異常な状態です。原因はこのあと詳しく紹介しますが、まだ毛髪が育っていない段階で抜けてしまいます。
1-2.抜け毛の要因は毛根にアリ
抜け毛に繋がる原因は、ほとんどの場合が毛根です。たとえば、ブリーチやパーマをかけたからといって、それが直接抜け毛には繋がりません。しかし、頭皮に薬剤がつき、毛根が炎症を起こせば話は別です。十分抜け毛の要因となる可能性があります。つまり、毛根部分に問題を起こさないようにケアすることが重要なのです。
2.ハゲの種類と特徴
続いては、脱毛症の種類やその特徴を詳しく解説します。
2-1.男性に多い脱毛症
男性の場合、頭皮の皮脂が多くなる脂漏性脱毛症や、仕事のストレスが要因となる脱毛症がよく起こります。シャンプーしてもすぐに頭皮がベトつく方や、頭皮が固いと感じる場合はこの脱毛症です。
また、これらの脱毛症の根本原因に、AGAと呼ばれる脱毛症が隠れている場合もあります。詳しい原因を特定したいなら、AGAの専門クリニックを受診しましょう。
2-2.女性に多い脱毛症
女性の場合、更年期に伴い、ホルモンバランスが乱れることが原因で起こる脱毛症があります。また、出産に伴って起こる分娩後脱毛症や、瀰漫性脱毛症も起こりやすい脱毛症です。それぞれ、抜け方に個人差がありますが、男性型脱毛性のような分かりやすい典型パターンはありません。
2-3特異的な原因で発症する円形脱毛症
円形脱毛症は原因が分からないことが多く、本人も気付かないうちには発症してしまう脱毛症です。円形の大きさも人それぞれで、どこにできるのかは予測できません。原因ははっきり分かりませんが、時間経過とともに改善するので、一生そのままハゲ続けるケースはとても稀です。
3.M字ハゲの正体
ここからは具体的にM字ハゲに注目してみましょう。まずM字ハゲとは、こめかみ部分が薄くなり、上部に禿げ上がってしまう脱毛症のことを示します。男性に多く見られる症状で、AGAが原因となる場合がほとんどです。
AGAは男性ホルモンが多くなり、活性化することで起こります。この現象が起きるキッカケも一つではありません。生活習慣が乱れて起こる方や、筋トレのしすぎで起こる方もいます。AGAの場合、頭頂部から薄くなることも多いので、脱毛症の中では比較的分かりやすい症状です。
4.AGAの対策法
それでは実際にAGAの対策方を紹介していきます。
4-1.AGAの治療薬を使う
専門クリニックでAGAと診断されれば、男性ホルモンに作用する薬を処方してもらえます。プロペシアはその代表例です。
飲み薬なので負担が少なく、持続すれば効果にも期待できます。
4-2.スカルプケアを徹底する
スカルプケアも忘れてはいけません。頭皮を清潔に保ち、発毛成分が配合された育毛剤でマッサージしましょう。また、シャンプー選びも重要です。脂漏性シャンプーや乾燥肌用シャンプーなど、頭皮の状態に合わせて選んでください。
4-3.植毛や増毛施術を受ける
どうしても今すぐ改善したい方は、植毛や増毛が効果的です。自分の毛を生やす方法ではありませんが、薄毛をカモフラージュすることが可能です。現代の技術はとても高く、見ただけでは偽物だとバレません。
4-4.生活習慣を改善する
生活習慣を改善する対策法は、全ての脱毛症に効果があります。ホルモンバランスや、体の代謝、血行など、あらゆる機能の源です。栄養バランスを考えた食事を心がけ、睡眠時間もしっかり確保しましょう。
今回紹介したように、脱毛症にはいくつも種類があり、それぞれ原因が異なります。M字ハゲの場合はAGAが多いので、その分、対策法がはっきり明確です。M字ハゲで悩んでいる方は、まず専門クリニックを受診し、AGAかどうかを調べてみてください。AGAと診断されれば、あとは今回紹介した方法で対策できます。
